「店長候補」は要注意
2013年8月17日
店長候補の罠
「店長候補」
この単語を聞いてどういった事を想像するだろうか。
店長として店員、アルバイトを指導しながら、店舗管理業務をする。
給料もそこそこ、将来も安泰。
といった事を思い浮かべてしまったなら、残念ながら社畜まっしぐらだ。
もし、店長候補として雇われてしまったら
例えば、あなたが、コンビニ店舗を複数運営している会社、に入社したとする。
もちろん店長候補として。
研修期間三ヶ月は見習いとして、店長の補佐をしながら接客業務、店舗管理業務をこなす。
しかし人手が足りない為、十分な指導を受けられないまま店長にされる。
従業員もアルバイトも足りない。
ゆえにいろいろな所に回される。
今日は新宿店9:00~18:00、明日は目黒店22:00~8:00、明後日は立川店16:00~24:00、といった冗談みたいなシフトが本気で作られる。
店長という責任がある立場であるにも関わらず、研修中の為、給料はアルバイト並。
労働裁量制(みなし残業)とかいうよくわからない制度で、残業代は40時間を越えないと出ない。
あなたがこの仕事を続けたらどうなるだろうか。
まず生活リズムが狂う事は想像できるだろう。 過酷な業務で精神的にも肉体的にも疲弊していく。 まともな思考ができず、望まずとも社畜になる。
ちなみに上記の例は、僕の創作話ではない。 友人の実体験である。 わずか二ヶ月で辞めた。
複数店舗経営は危ない
以前は、一店舗を一人のオーナーが経営する、という感じが多かったように思える。
現在は、複数店舗を一人のオーナーが経営する、という方針が増えてきているようだ。
そして、僕が考えるに、店舗数が多いほど、ブラック企業度が増す。
店舗が増えれば増えるほど、多くの働き手を必要とする。
人を集めるのは、とても難しい。
よく、コンビニの入り口にアルバイト募集の紙が張っている。
店舗によっては年中張っているだろう。
これは、人手が足りない事を示している証拠、と言ってもいいのではないだろうか。
そして、足りない人手は、従業員が負担しなければならない。
場合によっては、アルバイトにまで被害が及ぶ。
オーナーの立場からすれば、店長候補の従業員なんて、奴隷のようにこき使える。
店舗たらい回し、サービス残業なんて当たり前だ。
それから、おでんやFF(ファーストフード)も買ってもらえるし、ケーキ屋やおせちまで予約してもらえる上客である。
実に都合の良い存在だ。
店長候補に注意
店長候補という単語は飲食業界、小売業界の人材募集に見かける事が多い。
「店長候補」という単語を見かけたら警戒しよう。
また同様に「幹部候補」にも注意が必要である。