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ハローワークの求人情報を見てみた

2013年8月19日

ハローワークの求人は大抵ひどい

前回のコラム(「店長候補」は要注意)の友人が務めていた企業が、ハローワークに求人を出していた。 わかりやすいブラック企業の募集だったので、項目毎の注意点や思っている事を書いてみた。 太字は要注意項目である。


就業時間

変形 1週間単位非定型的
1)09:00~17:00
2)17:00~22:00
3)22:00~06:00

社員でシフト制はかなりきびしい。 社員、アルバイトに欠員が出た場合、休日中のあなたに連絡がいくだろう


時間外

あり 月平均20時間

嘘しか記載されていないのだから、この項目は削除してもいい、と僕は思っている。 もっともこの企業に限った話ではないが。


就業場所

「○○本店」

本店が就業場所とは限らない。 先日もコラムでも書いたが、友人は目黒店、新宿店、品川店、立川店等、複数店舗をたらい回しにされた。


賃金

基本給(月額平均)又は時間額
200,000円~220,000円

研修中はさらに安くなる。 経営者側の立場にならなければ、22万円を超える事は不可能だ。


賞与

あり 前年度実績 年2回 又は 27万円~60万円

どうやらこの企業では、最低一人にボーナスを与えれば前年度実績という形で記載している、らしい。 友人から聞いて思わず感心してしまった。 嘘はついていない、と言っている詐欺師のようなものだ。


年間休日数

年間休日90日
不定期(シフト制による)
(月平均7~8日休み)

土日、祝日に正月とお盆休みが加われば大抵の企業は120~125日である。 月平均7~8日休み、年間90日という数字が、どれくらいキツいかおわかり頂けるだろうか。 とくに飲食、小売業界は年間休日100日以下が多い。


学歴、必要な経験等、必要な免許・資格

高卒程度
不問
不問

高卒程度、経験不問というのは、社畜を募集します、と言っているのと変わらない。


仕事の内容

店長候補として通常業務(接客・販売)と経営ノウハウを覚えて、実際に店舗の運営をしてもらいます。
※独立支援制度もありますので、独立をめざす方のステップアップの場にもなります。
来月、新規店舗がオープン致します。

店長候補は、前のコラムで述べたので省略。
独立支援制度とは
「長年勤めた従業員に店舗の商号の使用を許可し、独立させる制度」
らしい。

仮にあなたが経営者なら、黒字店舗を他人に譲りたいと思うだろうか? 黒字化の見込みがない赤字店舗を押し付けられるだけだろう。

それから、この企業は新規店舗をどんどん展開しているらしい。 ほとんどのブラック企業は人材育成、確保を考えずに無理な拡大をしている。 しわ寄せは従業員にくる。


求人条件にかかる特記事項

若年トライアル雇用

「若年トライアル雇用」または「若トラ併用求人」と記載されているはずだ。
簡単に言えば、企業が人を雇えば国からお金を貰える制度だ。

これは僕の個人的な考えだが、企業は利益を得るために活動している。 国からのお金に頼るというのは、企業としてどうなのだろうか?

この制度に触れると長くなるので、いずれ別の形で書きたいと思う。


友人からこの企業の実態を聞いていたため、ブラック企業なイメージが元からあった。 しかし、そのような先入観がなくともブラック企業と断定できただろう。

上記の企業に限らずハローワークの求人はブラック企業の割合が高い。 仮に僕が良い就職先を探すなら、絶対にハローワークは利用しない。

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