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「正社員」「契約社員」「非正規雇用」ってなに?

2014年1月30日

「正社員」「契約社員」「非正規雇用」という奇妙な言葉

タイトルの通りだが、僕は「正社員」「契約社員」「非正規雇用」という言葉を聞くと、違和感を覚える。 違和感というより、おかしいと感じてしまう。
なぜおかしいと感じてしまうかを、ひとつひとつ説明していこう。

①「正社員」

まず、「社員」とは、会社法では「株主」の事だ。 みんなが日常的に「社員」という単語を使っている時は、大抵「従業員」の事を指している。 だから、「社員」を「従業員」に変えて、「正従業員」と言うべきだ。

しかし、「社員」を「従業員」に変えても、「正」の意味がわからない。
「正」の意味をgoo辞書で調べてみた。

1 間違いがなくただしい。いつわりがない。
2 ただしくする。ただす。
3 ちょうどその状態である。まさに。
4 本筋にかなっている。本来のもの。
5 おさ。長。
6 数学で、プラスの数。

1や2の「ただしい」という意味だろうか?
従業員には、「正しい従業員」、「正しくない従業員」という区別があるのだろうか?

②「契約社員」

正しくは「契約従業員」だろう。 そして、「契約」を付ける必要もなく、「従業員」だけで意味は通じる。

従業員とは、会社に雇用されている労働者の事を指す。 従業員は、会社と雇用する時に「労働契約」を結ぶ。
よって、「契約」を強調するまでもなく、「従業員」は会社と契約を結んでいる。

そして、「契約社員」という言葉は、妙な誤解を生む。
まるで「正社員」が契約を結んでいないかのような誤解を与えてしまう。
事実、日本人労働者は「契約」を意識していない人が多い。

おそらく「契約社員」の「契約」は、「契約期間」の事を指しているのだろう。 そうだとするなら、「期間限定社員(従業員)」の方が誤解されないと思うのだがどうだろうか。

③「非正規雇用」

「正規雇用」の意味はわかるが、「非」を付けると疑問が生じる。
正規の意味は、「正式の規則。また、それに基づいていること。」との事だ。
よって「正規雇用」は「正式な雇用」の意味だろう。

では「非正規雇用」はどうか。
「正式ではない雇用」「正式に基づいていない雇用」という意味になってしまう。
若干違法な感じするのだが大丈夫だろうか。

漢字から意味を読み取れない

僕は日本人なので「正社員」「契約社員」「非正規雇用」の意味は一応わかる。
僕が問題だと思っているのは、「漢字から意味を読み取れない事」だ。
せめてその漢字を知っていれば、おおよその意味がわかるようにしてほしい。

日本語を勉強してきた外国人に、何の説明もせずに、上記の言葉を見せたらどうなるだろうか。 ほぼ100%間違った解釈をするだろう。 漢字とその意味まで勉強してきた外国人ほど混乱するに違いない。

そして、説明するにも苦労する。 場合によっては、日本の奇妙な労働習慣から説明しなければ、意味が伝わらないかもしれない。

僕には、働いている人の事を指す単語は、「労働者」と「従業員」だけで十分だ。

「言葉の乱れは国の乱れ」は労働に関しては当てはまっている

他にも、「サラリーマン」「フリーター」などという奇妙な和製英語もある。
政府は政府でよくわからない言葉を増やす(「限定正社員」ってなに?)。

「言葉の乱れは国の乱れ」という言葉がある。
日本が他国と比べて、国全体が乱れているかどうかはわからない。
だが、「正社員」「契約社員」「非正規雇用」などという奇妙な言葉から察するに、「労働」に関しては乱れまくっている事は疑いようがない。

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