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社畜になる理由

2013年10月25日

「労働は美徳」と考える日本人の価値観

日本が生きにくい理由の一つに、「働かなければ人間扱いされない」というのがある。
働いていないという理由だけで、本人及び家族の世間体が悪くなる。 世間体が悪いから、仕方なく働いている人もいるのではないだろうか。 特に卒業間近の高校生、専門学校生、大学生はそうではないだろうか。
周囲からの「就職しろ」「働け」という圧力が恐ろしいほどかかる。 就職したくなくとも、就職活動をしてしまうくらいだ。

労働は美徳、働く事は尊い事、とほとんどの日本人は思っている。 「サービス残業をする」のも、「体調が悪いにも関わらず出社する」のも、美徳とされる傾向にある。
労働について、どのように思おうと個人の自由だ。 「会社の為に精一杯働く」、「地域社会に貢献する」といった考えも非常に立派である。
だが、思想の押し付けは勘弁してもらいたい。
自己完結すればいいのだが、「なぜあなたはやる気がないのか?」と周りに目を向ける。
そして、「私が頑張っているんだから、お前も頑張れ」と強要してくる。
最後には、「働かない奴は、人間として欠陥品だ」と罵倒に変わる。
2ちゃんねるに見られる「働かない奴はカス」、「ニートはクズ」、「働け」等の書き込みは最たるものだと思う。

僕の考えとして、労働は美徳でも善でも悪でもない。
お金を稼ぐ方法の内の一つである。

戦時中のスローガンは現在でも生きている

「労働は美徳」とか「働かない奴はカス」といった考えはどこからくるのだろうか。
そんな時、ふと戦時中のスローガンが思い浮かんだ。
「欲しがりません勝つまでは」とか「一億抜刀 米英打倒」のようなスローガンだ。
そこで戦時中のスローガンを調べてみた。 一部抜粋しよう。

・一億が みんな興亜へ 散る覚悟

・ 聖戦だ 己殺して 国生かせ

・聖戦へ 民一億の 体当たり

・権利は捨てても義務は捨てるな

・我が家から敵が討てるぞ経済戦

・銃執れ 鍬(くわ)執れ ハンマー執れ

スローガンから「国家総力戦」、「個人より国優先」、「国民の意志統一」という事が読み取れる。
戦時中当時、これらスローガンの目的は「戦争」に勝つ為だ。
しかし、これらのスローガンは現在でも通じる。
目的が「戦争」から「経済戦争」に変わっただけだ。

「一億が みんな興亜へ 散る覚悟」「聖戦へ 民一億の 体当たり」「権利は捨てても義務は捨てるな」第二次世界大戦中のスローガンが現在もまだ生きている。

戦時中の意識が社畜の元になっているのではないか

政府や国民の意識は、戦時中から変わっていないのではないだろうか?
「国家総力戦」を「企業総力戦」、「個人より国優先」を「労働者より企業優先」、「国民の意志統一」を「従業員の意志統一」と変えてもなんら違和感がない。
戦時中スローガンに込められた思いが、今を生きている僕達を社畜にしてしまっている気がする。

上記のスローガンを作った大元を考えてみると、軍部や軍需省だろう。 「日本人は勤勉」とか「働かなければいけない」などという思い込みは、軍部や軍需省の洗脳工作の結果ではないだろうか。 サービス残業が当たり前、体調悪くても出社する理由は、戦時中から残っている怨念のようなものだ。

上記の僕の考えが妥当かどうかいろいろと調べていたら、参考になる本を見つけた。 次のページで紹介する。

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