このサイトについて

社畜について

ブラック企業について

社畜にならないために

ブラック企業を見極める

日本の現状

収入について

FX

支出について

コラム


新幹線が開通しても地域活性化はしない

2015年4月11日

各地方が新幹線や高速道路の開通を望むが

現在の日本は、都市部と地方での格差が広がっている。
日本全体で見れば、東京に一極集中している。 地方でも中枢都市だけが発展して、それ以外の地域では衰退が加速している。

地域の活性化を望むのは当然の事だが、その為にはインフラ整備が必要だ。

道路や新幹線の整備がメインの日本

ところで、インフラと一口に言っても、いろいろある。
問題は、「どのようなインフラか?」だ。

日本では、インフラ整備としてよく言われるのが、新幹線や高速道路等の「交通インフラ」だ。
最近では、北陸新幹線が開通した。 北海道新幹線も函館青森間が、2015年度末に開通する予定だ。
高速道路に関しても、地方の至る所によく整備された高速道路が通っている。

しかし、「交通インフラが整っても地方再生は出来ない」と僕は断言したい。

ストロー効果によって地方は衰退が加速する

上記で述べたように、新幹線や高速道路が全国で開通している。 だが、実際には地方は衰退した。

高速道路や新幹線が出来た結果、地方に住む人々は、地方の中枢都市へ買い物や遊びに出かけるようになった。
結果として、地元の駅前商店街は寂れてしまった。

新幹線に関しても同様で、地域間の移動時間が短縮された。
結果として、地方の事務所を閉鎖し、地方中枢都市に集約させる動きが起きている。

交通インフラが整備された事によって、地域活性化の目論見とは真逆に、地方の衰退は加速してしまった。
この現象は「ストロー効果」と呼ばれている。
地方経済が大都市に吸われてしまうという訳だ。

ついでに、大都市に向かうまでの途中の街に対しても、経済効果がほとんどない。 高速バスや新幹線は、目的地まで一直線なので当然だ。

重要なのは通信インフラ

では、どのようなインフラなら経済効果があるだろうか?
僕は、「通信インフラ」が特に重要だと思う。

最近では、有線回線については、ほぼどこでも光回線が開通している。
しかし、無線回線については、通信エリア・通信容量(これは大都市もだが)共に不十分だと感じる。

現在の経済では、インターネット接続の確保は、必須と言っても良い。
少なくとも、僕は、無線通信の環境が整っていない地域には住みたくない。

通信インフラさえ整っていれば、交通インフラが整っていなくても、経済活動ができる。
通信インフラの整備を強く望む。

次のページ  「地方が衰退するのはなぜか?」  >>
inserted by FC2 system