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地方が衰退するのはなぜか?

2015年4月20日

ストロー効果によって衰退している地方

下記の記事を読んだ。
40道府県で人口減 仕事求め地方から都市へ(日経経済新聞)

現在進行形で、地方の衰退が著しい。 札幌、仙台、福岡といった地方中枢都市の人口は増加しているが、両手で数えられる程度で、数としてはごくわずかだ。
新幹線が開通しても地域活性化はしないでも述べたように、新幹線や高速道路が開通をした事で、首都圏や地方中枢都市に経済活動が吸われてしまう現象(ストロー効果)が起きている。

なぜ大都市に経済が移行してしまうのだろうか?
大都市から地方都市に、ストロー効果は起きないのはどうしてか?
大昔であれば、大都市が栄えている上で、地方は地方で活気があった。 日本全体の人口が、もっと均質化しても良い気がする。

日本の都市の違いは人口だけ

身も蓋もない言い方になるが、ストロー効果で吸われてしまう理由は、「地方に魅力がないから」だ。
日本の都市は、外国の都市と違い、経済の内容にほとんど差がない。 どの都市も差別化特性がない(=コモディティ化している)ので、店や交通機関が発達している大都市が有利になる。

もし、地方に大都市以上の魅力があるのなら、新幹線や高速道路が開通すれば、大都市に住む人々を惹きつける事が出来るはずだ。 では、魅力を持つにはどうすれば良いのか?

結局の所、地方の魅力は経済で決まる

地方から東京や地方中枢都市に移住した人は、何がきっかけで移住しただろうか?
最初に紹介した記事のタイトル(40道府県で人口減 仕事求め地方から都市へ)のとおり、大半の人は就職や進学だろう。 特に、就職または転勤の場合、(住む場所にこだわりがあったとしても)職場の近くに住まざるを得ない。 結局の所、「企業が活動する場所に大都市が多いので、就職する人が大都市に住む」ようになってしまう。

つまり、「地方が活性化する為には地方企業が活性化すれば良い」という事になる。 しかし、残念な事に、地方企業の多くは、質も量も備わっていない。

僕は別に、「トヨタのような大企業を作れ」とか「大企業を誘致しろ」と言っているわけではない。 というよりも、下落する賃金で少し触れたが、これからは個人や小規模企業の方が有利になる。

個人や小規模企業が移住したいと思う環境作り

僕が地方に望む事は、個人や小規模企業が移住しようと思える環境作りだ。
僕の話で恐縮だが、僕は数年前まで東京で企業勤めをしていたが、退職して札幌に移り住んだ。
札幌に移り住んだ理由は、以下のとおりだ。

・土地(家賃)が安い
・飯が美味そう
・あつがりなので、涼しい地域に住みたい(東京の夏は温度・湿度供に最悪だった)
・公共の交通機関が充実している(充実していても、東京のような満員電車は嫌)
・無線環境が充実している
・北海道ブランドへの憧れ

これらは、東京にはない魅力である。 札幌に大きな魅力を感じたから、僕はわざわざ東京から地方へ移り住んだ。 そして、札幌で経済活動をしている。

ただ、贅沢を言えば、もう少し選択肢が欲しかった。
消去法で絞り込んだところ、最終的な候補は、札幌と仙台しか残らなかった。
(例えば、函館や旭川や釧路等も検討したが、公共の交通機関と無線環境の問題で除外した)

僕のような個人または小規模企業が、移住したいと思える魅力的な地方作りを強く望む。

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