ブラック企業の特徴
2013年9月3日
wikiのブラック企業の項目は参考になる
wikiのブラック企業の項目はとても充実している。
ブラック企業増加の背景やブラック企業の特徴、外部からの見分け方等、内容全てが参考になる。
特定の企業叩きにならないよう、配慮もされているようだ。
一例が妙に具体的だったりするので、wikiを編集している方々は、ブラック企業の従業員や元従業員が多いのではないだろうか。
編集履歴を見てみると、多くの人が細かく編集している。
ブラック企業に対する皆の関心が、非常に高いようだ。
ぜひ一度目を通す事をオススメする。
ブラック企業の特徴は従業員が辛い状況である事
wikiを読んで思ったのは、結局の所、企業のやる事なす事の負担は従業員にくる事だ。
ブラック企業の特徴をいくらか挙げてみる。
・激務の割りに給料が安い
・残業が多い
・サービス残業が多い
・有給休暇を消費できない
・離職率が高い
・大量に人を雇う
・ノルマが厳しい
・パワーハラスメントが横行している
昨今、企業が利益を上げていない。
なぜ給料が安かったり、残業が多かったりするのかと言えば、（繰り返しになるが）企業が利益を上げていないからだ。
有給休暇を消費できないのも、人手が足りなく、自由に取得できる環境が整っていないからだ。
辞める人が多くなれば、既存従業員が負担しなければいけなくなる。
そんな状況では、みんなイライラしているだろうし、職場環境も良くならないだろう。
ウチの会社はブラック企業だ！、と思っている人が多いのも当然だろう。
ブラック企業かどうかを判断するのは従業員
社長や経営者が、ウチの企業はブラック企業ではない、と弁明した所で意味はない。 結局は、従業員が辛いと感じるかどうかによって決まるのではないだろうか。
ゲームの評価に例えるとわかりやすい。
開発者が、「このゲームは面白いです。買ってください。」と言ったところで、評価するのはユーザーだ。
ユーザーが面白くない、つまらない、買って損したと感じれば、ゲームの評価は低いままだし、売れないだろう。
ゲームの評価を高くするには、開発者がユーザーの意見を取り上げたり、面白いと思えるような工夫をするしかない。
社長や経営者が、ブラック企業と思われたくないのであれば、言い訳などしている場合ではない。
従業員からブラック企業と悪評を広められたくなければ、早々に体制を見つめなおさなければならないだろう。
ブラック企業かどうかを判断して良いのは、経営者でも消費者でもなく、従業員だ。
優良企業は従業員にとって優良とは限らない
名が知られている企業ほど、ネットを通じてブラック企業と広まりやすい。
従業員が多ければ多いほど、悪評も多くなる。
従業員の待遇が悪かったり、離職率が高かったり、体を壊したり、鬱になったりして、会社を辞めたりすればなおさらだ。
自殺者を出した有名企業なんて標的の的だろう。
一方、そんな評判の企業でも、株価が上がっている事が多い。 株主にとっては優良企業だろう。 消費者にとっても、他社より安い価格や良い品質で商品を取り扱っている。 実際に勤めて働きたくないが、サービスは利用する、という消費者は多いかもしれない。
企業に関係する人物または団体を思いつく限り挙げてみると、
経営者、株主、スポンサー、顧客、消費者（利用者）、そして従業員だ。
この内、従業員はないがしろにされやすい。
株主やスポンサーは、企業に出資してくれる大切な存在だ。
顧客や消費者は、企業の利益になる大元だ。
従業員は、顧客や消費者にサービスを提供する、なくてなはならない存在だ。
だが、直接利益を生み出す立場ではないので、どうしても株主や顧客と比べて存在が軽視されやすい。
経営者は当然、自身と企業の利益を再優先にする。
利益を上げる為の方法のひとつが、従業員を酷使する事だ。
日本においての優良企業は、従業員を奴隷のように酷使し、経営者や株主、消費者に過剰サービスをしている傾向がある。
優良企業と評判の高い企業だからといって、その企業の従業員が働きやすいとは限らない。
僕にとって、日本の優良企業＝ブラック企業、という式が確定しつつある。
どこからがブラック企業なのか
ブラック企業の境界はどこからだろうか。 人によって基準が違うだろうし、どうしても相対的なものになりがちだ。 ブラック企業と定義できるだけの基準もない。 だから、当サイトで少しでもクリアにしていきたいと思っている。
次のページで、ブラック企業の定義を考えていきたい。
