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日本企業はコモディティ化製品しか生産していない

2015年6月1日

大半の製品はいつかコモディティ化する

コモディティ化とは、「製品に企業ごとの個性が無くなり、価格以外に差がない状態になる」事だ。
パソコン、スマートフォン、冷蔵庫や洗濯機等の白物家電、腕時計等、コモディティ化した製品の例はいくつも挙げられる。

腕時計が登場したての頃は、軽自動車よりも高い時代があった。 しかし、生産技術が円熟化してくると、どんどん安く作れるようになった。
そして、一部企業の独占状態から多数の企業の新規参入による競争によって、さらに安くなった。
今では、コンビニやホームセンター等で1000円程度、100円ショップでは100円で売られている。

最近では、スマートフォンのコモディティ化が著しい。
スマートフォンが誕生してから数年で性能がほぼ完成し、どのメーカーでも大差がなくなってきている。
中国や台湾のメーカーが躍進して、iPhoneと同等の性能で価格は約半分、という状態になっている。
格安の物だと約5000円という製品まで登場している。
数年前では考えられなかった状態だ。

日本企業はコモディティ化の製品生産ばかりで利益が上がらない

上記の例のように、ほとんどの製品はいつかコモディティ化してしまう。
そして、コモディティ化した製品は、いくら作っても安売り競争になるだけで利益にならない。

日本企業の低迷は、コモディティ化した製品の生産しかしていない事にある。

20世紀において、家電製品や自動車を作れる国は数える程しかなかった。 したがって、コモディティではなかった。
しかし、今ではアジア(特に中国)を中心に、大量に、しかも安く生産している。
20世紀であれば「日本の強みはモノづくり」と胸を張って言えただろうが、現在では「利益にならないコモディティ化製品の大量生産」にしかなっていない。

革新的な製品はアメリカから生まれ、コモディティ化成品は中国で量産される

日本は、コモディティ型経済から脱却出来るだろうか?
得意としていた家電製品のほとんどは、コモディティ化した。
自動車は、電気自動車の登場により、これからコモディティ化していくだろう。
そして、ここ数年、日本から画期的な製品の登場はない。
プラズマクラスター付き複合機ナノイー発生装置を搭載した液晶テレビ等の迷走したガラパゴス製品なら多数登場している……)

革新的なサービスや製品は、アメリカから生まれている。
得意としている分野は、新興国によって追い上げられた。
「アメリカのシリコンバレーから生まれる革新的な製品」と「中国から大量に入ってくるコモディティ化製品」の両方に挟まれて押しつぶされる日本を、僕はイメージしてしまう。

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