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企業の評判を調べる

2013年11月27日

「評判」というフィルタで企業を選別しよう

「企業を観察する」のページで、企業の内部を知る重要性を述べた。 だが、一社一社同じく調べまわるのは、大変な労力を要する。 自分の労力を抑える為に、「ネットで企業の評判を調べる」という行為は、効率的だ。

企業は、学歴や職歴の空白期間などで足切りをしている。 それと同じく、こちらも「評判」というフィルタで企業を足切りをするのが良い。

ネットで企業の評判を調べよう

「○○ ブラック」、「○○ 2ch」、「○○ 評判」といったキーワードで、企業の評判がある程度はわかる。○○は企業名だ。
・従業員が過労死していた。
・ネットに従業員の愚痴が溢れかえっていた。
・サービス残業が横行している。
・上司のパワハラがひどい。
上記のような事がわかるだろう。

大事なのは、「顧客の評判」ではなく、「従業員の評判」

例えば、「○○(企業名)は店員の態度が悪かったです。二度と利用したくありません。」といった顧客の意見は、顧客という立場から見れば参考になる。 しかし、従業員の立場からするとあまり参考にならない。

僕は学生時代、コンビニの夜勤アルバイトをしていた。 そのコンビニは、タバコは販売していない、駐車場は狭い、弁当とおにぎりが常に少なかった。 上記のような状態の為、他コンビニ店と比べると利用客は非常に少なかった。 夜勤帯の利用客が10人程度だった事もある。 タバコの銘柄もいちいち覚えなくてもいいし、時給も他コンビニ店より高かった。

利用客からの評判は悪かっただろう。
しかし、アルバイトの立場からすれば、最高の職場と言っても良かった。

評判を調べる時は、企業の従業員の声を参考にしよう。 顧客、利用客、消費者の意見を鵜呑みにしてしまい、「従業員にとっては最高の環境」といえる企業まで対象外にしてしまうのは、実にもったいない。

ネットに悪評がない企業なら安心か?

「入社したい企業の評判をネットで調べる」といった行為は、就活生のほとんどの人がやっている事だろう。 そして、調べた結果、入社したい企業に関する悪いウワサはなかった。 悪い企業でなさそうだ。 では、入社しても大丈夫なのだろうか?

残念ながら、「ネットに悪評がないからこの企業は大丈夫」という事にはならない。 なぜなら、ブラック企業であればあるほど、ネット対策をしているからだ。 検索結果の情報だけを鵜呑みにしてはいけない。

ブラック企業は風評被害対策をしている

日本で有名な大企業を「企業名 2ch」といったキーワードで検索しても、検索結果に2chのスレッドが表示されない事がある。 それはなぜかというと、風評被害対策をしているからだ。

「2ch 対策」、「誹謗中傷 対策」、「風評被害 対策」といったキーワードで検索すると、以下のような検索結果が表示される。

「2ch 対策」をgoogleで検索した結果。誹謗中傷、風評被害対策をしている企業のサイトが上位にくる。

「2ch 対策」をgoogleで検索した結果

上記の検索をすると、「誹謗中傷や風評被害対策をしている企業(以下、ネット対策企業)」のサイトが上位にくる。
薄いオレンジ色で囲まれた検索結果は、googleにお金を払って上位に表示されている。 ネット対策企業は、お金を払ってでも検索結果を上位に表示させれば元は取れる、という事だろう。
つまり、誹謗中傷、風評被害対策というビジネスが成り立っている。

ネットでの誹謗中傷や風評被害に困っている企業が、ネット対策企業にお金を払う。 ネット対策企業は、依頼してきた企業のネットでの検索結果を改変する。 ネット対策企業の行っている事は、具体的に次のようなものだ

①システムおよび有人による24時間監視し、問題のある検索結果に対し、
②掲示板、サイト、ブログ等へ削除申請手続きを行う(削除申請代行サービス)。
③検索順位を下げる対策をする(逆SEO対策)。

上記の「問題のある検索結果」とは、従業員の愚痴であったり、自社商品の悪評の事だ。 風評被害対策をしている企業は、「ネットで悪口がまったく見当たらない」、「大企業にも関わらず2chに企業名が見当たらない」といった普通に考えればありえない現象が起こる。
風評被害対策をしている企業は、特に注意が必要だ。

企業はネットで誹謗中傷や風評被害対策をしている事がある。ネットでの評判を過信しないようにしよう。

企業のネットでの評判は、風評被害でもなんでもなく、事実である場合が多い。 企業は、2ch対策なりネット対策をする前に、そんな噂が広まってしまう企業の体質を見直した方が良いのではないだろうか。

ネットでの情報を過信しすぎない

ネットで評判を調べる事について、以下の事を述べた。
・悪評のある企業は論外。
・利用客ではなく従業員の声を参考にしよう。
・ネットで悪いウワサがないからといって信用してはいけない。ブラック企業は風評被害対策をしている。

ネットで企業の情報は、ある程度調べる事ができる。 しかし、あくまで外部的な情報だけだ。 しかも、その外部情報ですら改変されている可能性がある。 「ネットで評判を調べる」という行為が期待できる効果は、「足切り」だけだ。 ネットの情報を過信しすぎてはいけない。

企業の内部情報を知るには、やはり自分で直接チェックするしかない。

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