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年金とネズミ講の類似性

2013年11月8日

年金はネズミ講と同じシステム

前のページ、年功序列賃金とネズミ講の類似性で、年功序列賃金はネズミ講と同じシステムであると説明した。 同様に、年金もネズミ講と同じシステムである。

年金制度の前提は、「人口が無限に増加する」事だ。 人口が無限に増加する、という前提で年金は上手く機能する。 人口が増え続ける限り、年金を受け取る世代と支払う世代の比率は一定に保たれる。 だが、人口の増加が停止、もしくは減少してしまうとこの比率が崩れてしまう。

それから、平均寿命が延びた事は年金に多大な影響を与えている。 第二次世界大戦終戦時の平均寿命は男女ともに50歳前後だったのに対し、2012年には男79.94歳、女86.41歳と格段に延びた。 平均寿命が延びた事は大変喜ばしい。 だが、年金制度の面から見れば確実にマイナスである。 年金制度を制定した当初は、寿命がこれほど伸びる事を予想していなかったのだろう。
なぜ年金制度という欠陥システムが未だに残っているのだろうか?

年金制度の背景は戦争資金捻出の為

年金と言われる制度、厚生年金保険法は1954年(昭和29年)に制定された。
厚生年金保険法の元となっているのが、1941年(昭和16年)制定の労働者年金保険法だ。

労働者年金保険法の目的は、

労働者年金保険ニ於テハ被保険者又ハ被保険者タリシ者ノ老齢、廃疾、死亡又ハ脱退ニ関シ保険給付ヲ為スモノトス

という事になっている(労働者年金保険法の第一条)。
労働者年金保険法(1941年制定)の本当の目的は、「戦争資金捻出」だろう。
労働者年金保険法の第三十一条を見ると、被保険者期間が20年以上で55歳を超えれば、年金が支給される。 遺族年金も第四十四条を見る限り、被保険者期間20年を超えれば、遺族に10年間年金が支給される。

つまり、国は一定期間、労働者にお金を支払う額より、労働者から受け取る額の方がはるかに多くなる。 戦争の為と考えれば、非常に良くできている法律だ。 そんな戦争の為の制度が、現在も運用されている。

日本が破綻したら年金はどうなるだろうか

以前働いていた職場で年金の話題になった時、同僚が「年金が崩壊する時は、国が崩壊する時だよ。」と言っていた。 おそらく同僚は、「だから年金が支払われないなんて事はありえないよ。」と言いたいのだと思う。 つまり、日本は崩壊しないという前提で話をしている。
僕は、日本が崩壊する確率が非常に高いと思っている。 そして、日本がデフォルト(債務不履行)に陥った場合、年金なんてシステムは、いの一番にカットされるのではないだろうか。

例えデフォルトに陥らなくても、受給開始年齢引き上げ受給額減額という形で、既に影響は出ているのだ。 僕が年金を受給できるような年齢になった場合、受給開始は平均寿命を超えているのではないだろうか。

年金なんていう前提が崩壊している制度は、すぐに廃止した方が日本の将来の為になる。

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