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「羽月莉音の帝国」は日本の若者にオススメ

2014年9月20日

「羽月莉音の帝国」のススメ

僕はライトノベルをよく読む。
ライトノベル作品は、玉石混淆の世界で面白い作品、つまらない作品の差が激しいと個人的に思っている。 自分で探すのは骨が折れるので、主にネットで検索したり(「ラノベ オススメ」でググったり)、友人からオススメを聞いたりして、面白い作品を探している。
そんな中で出会ったのが「羽月莉音の帝国」だ。

主人公達の革命部が革命を起こす物語

1巻紹介文より


来たれ、革命部へ! クーデターを敢行しちゃう部です! 最終目標は建国! 私たちの国を作って、部長莉音が女王様として君臨します! これであなたも大臣だ!

…俺はそんな詐欺的な部に強制加入させられた。 従姉の莉音に。 ただの部活ではない。 莉音が部を法人化―会社にしたからだ。 俺たち部員は「創業に伴う初期投資」だかで借金300万円を背負わされ、返済のためにゴミ漁りからコスプレ写真集づくりまでを休みなく手伝わされる毎日! 株式会社革命部とかいうブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界! どうしてこうなった。

羽月莉音の帝国は、主人公の従姉、羽月莉音(はづきりおん)を中心とした革命部が、革命を起こす物語だ。 革命を起こす為には、当然、お金が必要になる。

お金を稼ぐ為に、いろいろな事に手を出していく。 そして、稼げる事業を見つけ、その事業に集中する。 成功してどんどん話の規模が大きくなっていくのだが、その過程が面白い。

大手衣料チェーンのアクアス(ユニクロがモデル?)とのTOB合戦は、一進一退の攻防で、バトル漫画を見てるかのような楽しさがある(2巻~3巻)。
大手総合家電メーカーのEE(ソニーや東芝あたりがモデル?)との交渉は、高度な駆け引きが面白く、何度も読みなおした(4巻)。

また、読み進めていくだけで、様々な知識が身に付く。
(思いつくかぎり挙げてみると、「法人化、株式、証券化、世界財閥、銀行の信用創造、ミサイル、ミサイル防衛、核、中国の反日大暴動、各国の諜報機関、サブプライム問題、バブル、世界情勢」など)
普通に生活していては、得られない知識を次々と会得するだろう。

まずはなんでもやってみる

注目したいのは、「お金を稼ぐ為にいろいろな事に挑戦している」部分だ。
主人公達はスタートアップとして、「自動販売機設置、音楽教室、骨董品発掘(ゴミ漁り)とフリマ出店、モデルエージェンシー、コスプレ衣装販売」と、幅広く手を出している。
作中では、モデルエージェンシーとコスプレ衣装販売事業が当たったので、この2つに力を注いでいく。

どの事業が稼げるようになるかなんて、試してみなければわからない。
当たり前と言われれば、当たり前の事かもしれない。
しかし、僕は本書を読むまで気付けなかった。

「羽月莉音の帝国」がきっかけで、僕はお金を稼ぐ為に、なんでもしてみようと思った。
具体的に、株やFXを始めた。
本サイト「脱社畜学」を開設したのも、本書の影響が大きい。
他にも、いろいろと試行錯誤している。
新しく稼げる方法を知ったり思いついたら、なんでも試してみるつもりだ。

著者の考えに共感できる

10巻あとがきより抜粋


若い人たちの未来は確実にしぼんでいます。 未来は暗い。 その多くは、いわゆる負け組と呼ばれることになる。 そんななか、若い世代に属する方が個人として希望を見いだせるとしたら、徹底して世間と距離を置き、不断の勉強を積み重ねることだけです。 もちろん勉強とは、学校や受験のことを指しているわけではないですよ。 学ぶことはたくさんある。 現実の世界は、実はとても広いんです。

著者の至道流星(しどうりゅうせい)氏は、会社経営者で、ときどき作家になり、専門書からライトノベルまで何でもこなすらしい。 紹介文を読むかぎり、波瀾万丈の人生のようだ。
そんな至道氏が、「今まで経験した事を若者に伝えたい」という想いが、作品やあとがきを通して、ヒシヒシと感じられる。

僕は、著者・至道流星氏の考え方が好きだ。
そこら辺の大企業経営者や政治家なんかより尊敬できる。

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